ジャスティスリーグのレビュー

25点 (100点中)
5歳の園児がお昼休みに興じるヒーローごっこを、最高の技術で映像化に成功。※ネタバレあり

 

MCUの世界的な大成功を見て、なんとか 2匹目のドジョウを釣ろうと息巻く各制作会社。
しかし、 DCの切り札であった本作や、同じくユニバーサルの鳴り物入りで公開されたザ・マミーを見る限り、
頭の残念なアメリカザリガニぐらいしか釣れなさそうである。
さて、本レビューはネタバレを多分に含んでいるので、本作を既に見た方、お金をドブに振りかぶってぶん投げることを望まない方以外はお勧めできない。
本作の残念な点は、シンプルに以下の二つにまとめられるだろう。
1.各キャラに魅力が無い。
2.ストーリに捻りが無い。
1について説明していこう。
本作では多くのキャラクターが登場するが、尺的な問題か、はたまた描写能力の低さからか、各キャラ個々の説明が異常なまでに簡略化されている。
それ故各キャラの心情が機械的で、行動も不可解に感じられてしまう。
まず今回のヴィランであり本作最大の戦犯、ステッペンウルフ。
こいつの何が脅威なのかが最後まで伝わらない。
いきなり地球に現れ、よくわからないパワーでよくわからない立方体をよくわからない理由で何度も持ち去っていく。
過去によくわからない理由で地球を侵略しようとしたらしいが、よくわからない。
一応、全ての生物を服従させたい 服従させるには自分が神になるしかない マザーに会って自分を神にしてもらう、が本作の彼の行動動機らしい。
しかし、自分のパワーに絶対的な自信を持ち、支配欲も強い男?がひたすら「マザー、マザー ..」とマザーの力に頼ろうとしまくっているのは些か矛盾を感じる。
しかもこの彼、世界の脅威と数千年に渡り恐れられていた割に、本作では被害を最小限にするよう努める優しい一面が節々に見える。
キューブをヒーロー達の後ろでこっそり持っていったり、毎回ヒーロー達を追い込むもののヒーローを脱臼させるだけで去ったり、閉じ込めた一般人に対しては部下達に傷一つつけさせないなど。
もはや過去の出来事から一方的に彼を敵と決めつけるヒーロー達の方に問題を感じてしまう。
続いてバットマン。
前作の BvsSから、彼は世界の終末という強迫観念に囚われた危ない人になってしまったようである。
口を開けば「世界がやばい」である。
そして映像として見ると、やはりバットマンと他ヒーローとの戦力差が残酷に浮かび上がる。
頑張って活躍しようとはしているが、さながら戦場に迷い込んだおじいちゃんのようであった。
ノーランのバットマンシリーズのファンとしては、情けない姿を晒すよりは大人しく家で寝ていて欲しいと思ってしまう。
最後はスーパーマン。
前作で死んだばかりなので、復活に驚きや感動は無い。
そして呆れるほど寝起きが悪い。
復活させてくれたバットマンに対して理不尽に当たりが強かったが、なぜあそこまで怒っていたのか理由はわからない。
極め付けはラストの最大のバトルシーンでの、ひたすらヘラヘラ笑い &舐めプである。
この時点で観客のほとんどは、自慢の斧が砕かれ「ォーノーー」と叫ぶファンサービスたっぷりなステッペンウルフを応援することを決意しただろう。
続いて 2を書こうと思ったが、書くことが多すぎて収まりきらないので、この辺でやめておく。
しかし不思議なもので、本レビューを書いているうちに、視点を変えれば本作は面白いのでは、と思えてきた。
これが狙いだとしたら、大したものである。

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