『フルメタルジャケット』の行進ソングあれ何!?

スピルバーグの師匠、スタンリーキューブリックの代表作。前半の兵士育成部分は、下ネタ・Fワードの嵐であり、あらゆる作品でオマージュされている。汚い言葉が凝縮されたあの歌は一体何なのか、その謎を解明する。

ハートマン軍曹

フルメタルジャケットとは銃弾の一種であり、日本語では「完全被甲弾」と訳される。

貫通性が高く、軍用ライフル弾として(拳銃弾は先が丸く、FMJは先がとがっている)広く普及している。

この銃弾をタイトルに関した『フルメタルジャケット』、そこではスパルタ人のように生まれながらにして戦士教育されるでもなく、軍隊の門戸をたたいた一般人が一人前の戦士となるまでの、壮絶で過酷な訓練が描かれる。

 

訓練所で重要な役割を果たすのが、ニコニコ動画大百科に乗るなど巷でも有名なハートマン軍曹だ。

彼は、R.Lee.Ermeyという役者で、このハートマン軍曹が評価され、ゴールデングローブ賞に助演男優賞としてノミネートされている。ただ、アーメイはただの役者ではない。

元海兵隊の一般兵からたたき上げで軍曹になった人物である。

1967年には沖縄の普天間基地に配属され、1968年からベトナムへ出兵、1972年にけがで退官する。

『フルメタルジャケット』のほか、『地獄の黙示録』のパイロットや、『トイストーリー』のおもちゃの兵隊の吹き替えなど幅広く軍曹ぽい役で活躍している。

 

さて、このように筋金入りの軍人が演じているハートマン軍曹、そのセリフは映画史に残る名言が多い。一部紹介しよう。

 

「話しかけられたとき以外は口を開くな。口でクソたれる前と後に“Sir”と言え。分かったか、ウジ虫ども!」

「俺は厳しいが公平だ、人種差別は許さん。黒豚、ユダ豚、イタ豚を、俺は見下さん。すべて平等に価値がない!」

「頭が死ぬほどファックするまでシゴいてやる!ケツの穴でミルクを飲むようになるまでシゴき倒す!」

「ふざけるな!大声だせ!タマ落としたか!」

 

筆者も豊かな語彙を身に着けたい。

 

 

ハートマンを凝縮した行進曲

『フルメタルジャケット』=ハートマンの等式が成り立つほど、鬼軍曹の教育がこの映画に占める割合は大きい。先ほど多数の名言を紹介したが、それは即興の行進曲の中からも滲み出る。

まずはこの行進曲を聞いていただこう。

筆者が個人的に好きな部分は「Ho-Chi-Minh is a son of  a bitch!!」だ。

 

この行進曲はミリタリーケイデンスと言われ、労働歌の一種で、主に軍隊での行進、ランニング、行軍で唱和される。コールアンドレスポンスを基本形式とした労働歌の一種であり、一人のリーダーの呼びかけにその他の隊員が答える形式で一定のリズムを保って唱和される。また、しばしば歌詞に架空の人物「ジョディ」が登場することから、ジョディコールとも称される。(Wikipediaミリタリーケイデンス抜粋)

 

ミリタリーケイデンスの中でも有名なものは多くあり、皆さんも確実に聞いたことのある曲も多い。

Blood Upon the Risers

 

フルメタルジャケットで替歌されているのが、Her name is Ireneだ。

もともとはある程度上品だったようだ。この今日は行進の足音付きで、Spotifyでも配信されている。

 

また、日本ではNintendoのファミコンウォーズというゲームソフトのCMでフルメタルジャケットをパロッタCMが放映され、一部の間で人気だ。

 

歌は我々の闘志に火を付け、力を漲らせてくれる。ウルフオブウォールストリートの証券会社のおじさんも、気合を入れるために唸っている。

軍隊という体育会の頂点に位置する彼らを見習い、部活動や社歌として導入すれば、インスタ映えもするし、立派なソルジャーとして育っていくのではなかろうか。

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